うつ病(うつ,鬱,鬱病)は誰にでもあり得えます。症状を理解し適確な診断と治療を。
うつ病は誰にでもかかる可能性がある心の病。正しい知識でまず予防。周囲からもしっかりサポート!
[うつ病]のここカラダ TOP > うつ病コラム > 心が疲れたら、どの診療科に行けばいいの?

心が疲れたら、どの診療科に行けばいいの?

08.09.25 更新

心の健康に関する診療科目はいろいろありますそれぞれどのように違うのでしょうか?

「心の健康が思わしくない」と思った時、行くべき病院は? 診療科目は?
まず最初に、私たちにとって、わからないことが多い「心のお医者さん」について、お話を聞きました。

脳は精神科と神経科、神経は神経内科、心は心療内科

イメージ

最近よく見かけるようになった「心療内科」では、内科で診るべき病気の症状が、実は精神的なストレスや悩みなど心の状態が関係している場合、それらを中心にケアしています。例えば胃潰瘍や気管支ぜんそく、アレルギーなどは、ストレスに大きく関係しているものもあり、それらは心身症と呼ばれています。ストレスによる摂食障害(拒食・過食症)やパニック障害、軽症のうつなども心療内科で診察することもあります。
また従来からある「精神科」「神経科」は、主に脳の機能に問題がある病気を中心に扱います。その主要なものが統合失調症で、脳の機能不全が原因で幻覚や妄想が起きて、精神の統合機能が崩れてしまう病気です。ほかにも自殺企図のあるうつ病や、パニック障害や強迫性障害、認知症など、脳内の神経伝達物質のバランスが大きく崩れた場合に起こる病気を中心に診療します。
一方「神経内科」は、神経がうまく機能しないことによって起きる、めまい、頭痛、けいれん、麻痺、意識障害などを扱うところ。脳梗塞や脳内出血、パーキンソン病、てんかんなどがその例です。心ではなく、神経機能の病気に関する治療を行う専門科目ですから注意してください。
最後にまとめとして、心の健康に黄色信号が点滅していると感じたら、「心療内科」に行くのをおすすめします。精神科は行きにくかったり、本人が嫌がったりする場合は、まず心療内科で診てもらうのがいいでしょう。

薬物療法、認知両方による治療と家族の理解が大切

イメージ

それでは実際に心療内科で行われている治療法について説明しましょう。まず、心の病気を治療するためには薬物療法が最も大切だということを知ってください。よく薬に頼るのはよくないなど、先入観を持たれる患者さんや家族もいますが、「一人ひとりの患者さんに合った薬を探すこと」が、とても大切なことなのです。そのために処方した薬を正しく服用して、副作用や効き目などについて担当の医師とよく話し合い、合わない薬は約4週間程度で替えていくという治療を行うのが一般的です。心の病気は治療に時間がかかりますから根気強く自分に合った薬を見つけて正しく服用することが大切です。
もう一つ注目されている治療法として「認知療法」があります。これは脳の異常を治すのではなく、認知のゆがみを修正する治療法です。例えば、うつなどの人は物事を悲観的に考え過ぎる場合が多いので、それを治していくのが認知療法です。
注意してほしいのは、心療内科はただ漠然と患者さんの身の上話を聞く癒しの場ではなく、科学的な見地に立って心の「病気を治療する」ところだということ。医師へは、身の上話ではなく、睡眠、食欲、意欲、体調の変化、薬の効き目や副作用などを正しく伝えてください。そして、家族も一緒に通院してもらえると医師は助かります。薬物療法や心の病気については、家族に正しく理解してもらうことが重要です。妻の具合が悪い時に夫が会社を休んで付き添うだけで、体調が良くなる場合もあります。大切な家族の心の病気を見逃さず、気がついたら早めに病院に行って相談しましょう。

<ポイント>
  1. 「気力がない」「眠れない」とき、精神科に行きにくいようだったら、まず心療内科へ
  2. 心療内科は科学的見地に基づいた治療をする場所
  3. 処方された薬は正しく飲む
  4. 薬の効き目や副作用などはきちんと医師に報告する
  5. 家族が病気を理解し、病院にはなるべく付き添う
<豆知識> 心の病気治療に用いられる「箱庭療法」って?
箱庭療法のイメージ 箱庭療法とは、砂を入れた箱の中に、ミニチュアの人、動物、植物、建物、乗り物などを自由に置くことによって、患者の心の中を把握し、治療に役立てるものです。もともとは、言葉によるコミュニケーションが不十分な子供向けに開発されたものですが、絵画療法などと違って、上手下手の差が出ないことから、子供から高齢者まで幅広く用いられ、近年では心身症の治療によく用いられるようになりました。箱庭療法を行っている病院で希望すれば、受け付けてくれる場合もあります。

【監修】 飯田橋メンタルクリニック院長 三宅 永(みやけ・ひさし)

構成・文/宇山恵子

   
次のコラムへ
この記事に関連する診療科目
病院を探すときは以下の科目を選択してください。
 精神科 神経科 心療内科 神経内科
この記事の関連コンテンツ
健康チェックテスト  あなたのうつ病度チェック
「うつ病に役立つコラム」トップへもどる
[うつ病]のここカラダ TOP > うつ病コラム > 心が疲れたら、どの診療科に行けばいいの?
ページの先頭へ
心の健康に関する診療科目はいろいろあります。それぞれどのように違うのでしょうか?