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子供の心がエネルギー不足になったら

08.09.25 更新

親が気をつけるべき、子供の心の健康の保ち方とは?

傷つきやすい敏感な子供たちは、親が愛情こめて誉めてあげましょう。それが子供のエネルギーになります。

初動で大切なのは親が医師に相談すること

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森津先生の著書と、クリニックの入り口で使用している日本茶葉の香炉。アロマは診察の邪魔にならない程度に使用するそう。

親にとっては「いくつになっても、子供は子供」というように、心について相談に訪れる「子供」の年齢は4歳ぐらいから50歳以上までとさまざまですが、内容に関して最近多いのが不登校とひきこもりの相談です。こういった心の問題を抱える子供は感受性が豊かで神経質なのが特徴で、遺伝や生育環境などのほかに、今の社会が持つ情報の多さやスピードの速さに違和感を覚えるようです。具体的な症状としては胃の痛み、下痢、便秘、頭痛、そして不眠などがみられます。子供の様子に変化を感じたり、気になることがあったら、まず本人を説得するのではなく、親が医師に相談するのがいいでしょう。心療内科でも精神科でも、やはり子供にとっては行きたくないところ。無理に本人を連れて行かなくても、まず親が状況を説明して、医師の診断を聞いてみるのがいいでしょう。病院選びの際は、事前に電話やメールなどで、カウンセリングを受け付けているかどうか、本人を連れて行かなくても診察してくれるかどうかなどを確認しましょう。
子供の心を案じて、実は親の方もかなり精神的に疲れています。そんな時に、医学の専門家から適切なアドバイスをもらえなかったりすると、余計に傷が深くなりますから、自分や子供と相性の良さそうな医師を探しましょう。

敏感な子供の育て方を正しく学びましょう

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心の病気はエネルギーの不足が原因といわれますが、では子供の心にとってエネルギーとは何でしょうか? それは「親が愛情込めて褒めること」だと思います。褒めることは甘やかすことではありません。「よくやった」「上手だね」という親の言葉は、子供にとって「親が自分を受け入れ、愛してくれている」という自信にもなり、それが子供の心のエネルギーになるのです。「このオモチャ、ママが買ってくれたんだ!」と素直に喜ぶ子供に「自慢するのはやめなさい!」と叱れば、「自分の喜びを表現するのは悪いこと。親も自分を受け入れてくれなくなってしまう」と不安になり、子供は自分の気持ちを素直に表現しなくなります。このような小さな出来事の積み重ねが、子供の心に不安を募らせ、親の愛情に不信感を抱かせるです。そして、自分の最も身近な存在である親との信頼関係が構築されていないため、社会の激しい渦の中に入っていく自信がないのです。
このような理由から家にひきこもり、不登校になる子供たちは、実は自分の将来や社会とのかかわり方について、とてもまじめに考えています。そして結論の出ない考えが頭の中でぐちゃぐちゃに絡み合って、眠ることもできなくなってしまうのです。こんな時はやむを得ず軽い精神安定剤や睡眠薬を服用して、薬の力で眠ることで、エネルギーをチャージします。しかしそれは根本的な解決にはなりません。最も重要なのは、親が本気で子供の心と向き合うこと。そのためには、親の生き方を偽りなく子供に見せることです。親は自分を責めたりせずに、「敏感な子供の育て方がわからなかった」という事実を受け入れて、子供の心を知るために、あきらめず努力しましょう。正しい接し方や育て方を親が実践すれば、きっと親子の信頼関係が再構築されるはずです。

<ポイント>
  1. 胃痛、下痢、便秘、頭痛、不眠は心の病気のサイン
  2. 親は敏感な子供の心を理解する努力を怠らないこと
  3. 無理に子供を病院に連れて行かない
  4. 病院を嫌がったら、まずは親だけで医師に相談する
  5. 自分たちと相性のいい医師を探す

【監修】 ひまわりクリニック(ホスピス・心療内科)院長 森津 純子(もりつ・じゅんこ)

構成・文/宇山恵子

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