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うつ病Q&A

うつ病に関するお悩みQ&A

質問 30歳・女性。3〜4年前から心療内科に通院しています。病名は「抑うつ状態」といわれているだけではっきりしません。日に日にくすりの量が増えていくのですが、定期的な血液検査もしないので副作用などが心配です。医師にたずねると、気にしないで飲むようにいわれました。ドグマチール(R)、メイラックス(R)、ソラナックス(R)、レンドルミン(R)など。1か月前からセパゾン(R)、デパケン(R)も追加処方されました。このまま医師のいうとおり、くすりを飲み続けていて問題はないでしょうか。

お答えします

吐きけやめまいなど自覚症状がなければ副作用の心配なし

抑うつ状態のために通院をされていて、薬物療法に関していろいろな不安をおもちのようです。このようなときに、よく誤解される原因となるのは、からだに合ったくすりが見つかり、その量が決まったら、長年にわたり同じくすりを飲んでいれば良好なコントロールが保たれる、という薬物療法のイメージをもたれることです。

環境の変化にあわせて種類や量を変えることが必要

抑うつ状態のときには、ふだんの生活のなかで環境の変化などにより、抑うつ気分が強くなったり弱くなったり、という変化が見られ、またときには不安や焦燥感をともなうこともあります。そのため、薬物療法としては、症状に合わせてくすりの種類や量を変えていきます。
一方、このような治療で使われるのはおもに抗うつ薬などですが、そのようなくすりはすぐに効きめが現れるものは少なく、たいていは1、2週間の間に徐々に効きめが現れていきます。したがって、くすりが変わった場合でも、1、2回の服用では、その効果を判断することはできません。
さて、抑うつ状態の治療では、生活習慣病である糖尿病と同じような治療モデルが考えられています。つまり、血糖のコントロールがつくまではくすりの種類や量の細かな調整が必要です。また、血糖が良好にコントロールされた段階でも、くすりを止めないで飲み続けたり、生活習慣の変化に合わせてくすりを変更したり、ということも必要です。抑うつ状態の治療でも同じです。くすりを飲みながらではありますが、症状が改善した段階を「寛解」といいます。しかしながら寛解にいたったからといって、くすりを止めるわけにはいきません。
以上のように考えますと、ご相談のように「日に日にくすりが増えていく」という状況は、寛解にいたる前の状態でよくみられるものです。また、寛解にいたるまでの期間には、だいぶ個人差があるようです。したがって、今のところは主治医の先生の指示を守る、ということが必要に思われます。

セカンド・オピニオン外来を利用する方法も

副作用のご心配ですが、自覚症状としての副作用が見られなければ、あまりご心配にならなくてもよいでしょう。ここでいう自覚症状ですが、服用されているくすりから判断すると、吐きけ、日中の眠け、めまい、ふらつき、乳汁分泌、月経異常、体重増加などが考えられます。もしそのような症状を感じられるようなら、主治医の先生にご相談ください。
また、デパケンのようなくすりは、血中濃度を測定しながら使用することが多いので、その際に、肝機能検査なども一緒にお願いしたらいかがでしょうか。
また、最近では、自分の受けている治療に対しての不安があれば、他の専門医の考えを聞いてみるセカンド・オピニオン外来を設けている大学病院などがありますので、そのような外来でご相談になるという方法もあります。

【監修】 東急病院心療内科医長 伊藤 克人(いとう・かつひと)
(出典:保健同人社 「暮しと健康 2005年10月号」)

 
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うつ病に関するお悩み:Q「抑うつ状態で治療中だが、くすりの量が増え続けて副作用が心配」