うつ病(うつ,鬱,鬱病)は誰にでもあり得えます。症状を理解し適確な診断と治療を。
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うつ病Q&A

うつ病に関するお悩みQ&A

質問 54歳の夫のことで不安を感じています。最近、何をするにもやる気がないようで、「からだがだるい」と訴え、会社を休むこともしばしばです。中高年のうつや男性の更年期障害もあると聞き、もしや夫も……と心配しています。まだ病院へは行っていませんが、1度専門医に診てもらったほうがよいのでしょうか。

お答えします

身体的に異常がなければうつ病の可能性が大きい

更年期は、女性で月経が閉止し女性の生殖能力が終わる時期をいい、およそ40歳頃から56歳頃の間です。
これは加齢とともに卵巣の機能が急速に衰えて、卵巣から分泌されるエストロゲンという女性ホルモンが減少し、その影響が全身の諸臓器や代謝系に現れて、自律神経失調症状その他の障害をおこすものです。
男性には月経はないので、せまい意味での更年期はありませんが、この時期(45歳から60歳頃まで)は初老期ともいい、男性でも青年、中年の頃に比べるとからだのはたらきがしだいに衰える一方、職場での責任が重くなり、家庭でも子どもの教育などに経費がかかるなどストレスが大きくなる時期で、身体的あるいは精神的な不調がおこりやすく、女性の更年期に相当する時期だといってよいでしょう。

日常生活に支障がでたらうつを疑う

相談者のご主人は最近やる気がでず、からだがだるく、仕事を休みがちとのことですが、これらは典型的なうつの症状です。
若い人や高齢者も含めて、一般にうつの症状としては、気分が憂うつ(抑うつ気分)、からだが疲れやすい、物事がおっくう(意欲低下)、何事にも興味がもてないなどの症状が現れるほか、身体症状として、食欲がない、やせる、性欲がない、不眠などをともなうことが多いのです。これらの精神症状、身体症状のために職業、家事、勉強など、やるべきことができなくなると、うつ病ということになります。
ご主人の場合にも、しばしば仕事を休むということですから、病気の程度に達していると思います。

可能ならば仕事を軽減して休養を

うつ病は近親者の死亡、職場のストレスなどがきっかけになっておこることもありますが、特別の原因がなくてもおこることも少なくありません。そこで、ご主人の場合には、まずからだの病気がないか身体的検査をすることが必要ですが、異常がなければうつ病である可能性が大きいので、なるべく早く専門医(精神科、心療内科など)の診察を受けることをおすすめします。
最近はよい抗うつ薬がいろいろ開発されているので、まず薬物療法を行いますが、薬物療法でみるみるよくなることも少なくありません。
またうつ病のときには、無理は禁物で、できれば会社と相談してしばらく仕事を休んで静養するのがよいと思います。もしどうしても休めないときは、仕事量を軽減することが大切です。うつ病は元来まじめで仕事熱心な人がなりやすいので、「気の持ちようだ、がんばれ」などと励ますと、かえって本人を追いつめることになります。
自分が無力なためではなく病気なのだから、治るまでしばらく休養することをすすめるのがよいのです。抗うつ薬は、早くやめると再発のおそれがあるので、元気になってからも主治医の指導のもとに6か月くらいは続けるのがよいとされています。

【監修】 大熊クリニック院長 大熊 輝雄(おおくま・てるお)
(出典:保健同人社 「暮しと健康 2006年3月号」)

 
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うつ病に関するお悩み:Q「夫が何に対しても意欲がない様子。中高年のうつが増えていると聞き不安」