うつ病(うつ,鬱,鬱病)は誰にでもあり得えます。症状を理解し適確な診断と治療を。
うつ病は誰にでもかかる可能性がある心の病。正しい知識でまず予防。周囲からもしっかりサポート!
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うつ病Q&A

うつ病に関するお悩みQ&A

質問 17歳・女性。6年前から自律神経失調症の治療を続けています。昨年から症状はますますひどくなり、ほとんど寝たきり状態でトイレに行くのも難儀(おっくう)です。くすりも増える一方で苦しくて悲しい毎日を送っています。同年代の子たちが毎日楽しくすごしていると思うと、自分は何をしているのだろうとよけいに憂うつな気持ちになります。私の病気は治るのでしょうか。また、将来、ふつうに生活できる希望はあるのでしょうか。

お答えします

精神科医の診察を受けて治療法を再検討しては

自律神経失調症という「病名」は正式な病名ではなく、自律神経に関係がありそうな症状、たとえば全身倦怠感、頭痛、めまい、動悸、発汗、のぼせ、食欲不振、不眠などの症状や訴えがあるが、これに対応するはっきりした身体的異常が見つからず、病名がつけにくい場合に、仮に自律神経失調症と呼ぶ場合が多いようです。

うつ病の疑いもある。薬物療法や電撃療法も

相談者が17歳の女性で、6年前(11歳)の頃から自律神経失調症といわれてきたとのことですから、これまで6年間正式な病名がつけられていなかったということになります。
ご質問には、具体的にどういう症状があるのか記載されていないのでよくわかりませんが、家で寝たきりでトイレに行くのも難儀、外出もできない、苦しくて悲しい、ほかの子どもがうらやましいということになると、次のような病気が考えられます。
第一はうつ病です。うつ病は、気分が憂うつで、意欲がなくなって何事もおっくうになり、物事に興味がもてなくなり、引きこもり状態になってしまいます。うつ病は特別な原因がなくてもおこりますが、学校でのいじめ、学業についていけない、家庭の中で両親の間、親子の間に問題がある、引っこみ思案な性格などの精神的・環境的な原因でおこることもあります。薬物療法で十分な改善が得られないときには、電撃療法が有効な場合があります。

まずは病気の正体をはっきりさせること

次に考えられるのは、種々の精神的原因で、不登校のように引きこもり状態になることです。不登校(登校拒否)は学校でいじめられる、先生とうまくいかない、友達がつくれない、学業成績が上がらないなど、いろいろな原因でおこり、登校しないほうが楽なので、いつの間にか習慣になってしまうことがあります。睡眠覚醒リズム障害といって、昼夜のリズムが逆転したりして、昼間に眠く、やる気がおこらなくなる場合もあります。
いずれにしても、精神科医の診察を受けて、どういう病気なのかしっかりと診断してもらうことが大切です。場合によっては入院してそれまでの家庭環境から離し、日常行動、睡眠覚醒リズム、性格などを詳しく観察する必要があります。治療は原因となる病気によって異なりますが、長引いている場合には、漫然と薬物療法を行っているだけでは改善しない場合も少なくありません。

【監修】 大熊クリニック院長 大熊 輝雄(おおくま・てるお)
(出典:保健同人社 「暮しと健康 '2006年11月号」)

 
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うつ病に関するお悩み:Q「6年間治療をしているが、ふつうの生活を送れる日は来るのか」