うつ病(うつ,鬱,鬱病)は誰にでもあり得えます。症状を理解し適確な診断と治療を。
うつ病は誰にでもかかる可能性がある心の病。正しい知識でまず予防。周囲からもしっかりサポート!
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うつ病Q&A

うつ病に関するお悩みQ&A

質問 36歳・女性。母親と2人暮らし。7年前からうつ病で通院しています。原因は会社でのいじめや母との不仲です。上司は性格や容姿を否定し、同僚もまじめだと笑い、ばかにしました。その会社は1年半で辞めました。その後、面接を受け、数社から採用通知が来たのですが、不安で結局すべて断りました。治療をしてもよくなりません。アドバイスをいただけますか。

お答えします

外へ向けて自分らしさを発揮するように心掛ける

うつ病が長引いて大変お困りの様子が伝わってきます。
しかし、会社の面接に行くなど、仕事への意欲は回復しているように見えます。したがって、抑うつ気分や周囲への関心の低下などが見られるような、最悪の状況からは抜け出していると思われます。
現在の問題は、会社へ入ったときに、以前のように自分を否定されるのではないか、ばかにされるのではないか、という不安の存在です。働くとなれば、当然、心配される事柄ですが、過去の体験と同じことが起こらないでほしい、と願っても、そうなるかどうかは分かりません。それを確かめるためにも、社会へ一歩踏み出すことが必要になります。

不安とうまく付き合っていく方法を考える

「不安常住」というように、人間には、よりよく生きたいという欲望があり、それを妨げるものの発生に対する不安がおのずと生じるのです。
つまり、人間は誰でも、たとえそれを意識していなくても、不安と付き合いながら生活をしている、それが普通の姿です。
会社へ入ることを考えると、さまざまな不安が生じますが、不安から逃れようとすると、逆に不安は増していきます。
当面は不安と付き合いながら会社へ行くしかありません。そのためにはどうしたらよいか、ということになります。
「己の性を尽くし、人の性を尽くし、物の性を尽くす」という言葉があります。置かれた境遇に適応するためには、自分らしさを発揮するように行動し、他人のよい面を見て、それを伸ばすように付き合い、身の回りの物を無駄なく使い切る、という意味です。
まじめならまじめなりに仕事をしていく、ということがあなたの「自分らしい生き方」なのかもしれません。

自分が他人をどのように見てかかわっていくかが大事

他人からどのように見られるかは、気になることですが、会社は仕事をするところです。ですから、まず他人から見られるのは、性格や容姿ではなく、仕事ぶりなのです。
仕事に対するまじめな態度を推し進めていき、その点で自信が得られれば、他人からどう見られるかよりも、自分が他人をどのように見てかかわっていくか、のほうが大切になっていくでしょう。
「境遇に従順」という言葉があります。これはたとえ不満があっても、自分には今の境遇の中で十分に自分らしさを発揮するようにしよう、それが将来の発展へとつながる、という意味です。
母親と不仲であっても、それを負の境遇と決めてしまわずに、外へ向けて自分らしさを発揮するような一歩を踏み出すことを心掛けるとよいでしょう。

【監修】 東急病院心療内科医長 伊藤 克人(いとう・かつひと)
(出典:保健同人社 「暮しと健康 2007年6月号」)

 
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うつ病に関するお悩み:Q「治療をしてもよくならない。アドバイスが欲しい」