うつ病(うつ,鬱,鬱病)は誰にでもあり得えます。症状を理解し適確な診断と治療を。
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うつ病Q&A

うつ病に関するお悩みQ&A

質問 52歳・女性。現在、夫と2人暮らしですが、家で一人になると寂しさと不安感で何もやる気がおこりません。夫がいるときや近所に住んでいる娘や孫が来たときは、食事を作ったり、掃除をしたりと家事全般もふつうにできるのですが、一人になると激しい脱力感に襲われます。以前から精神科へ通院しており、くすりも飲んでいますが、症状は芳しくありません。夫からはあまりくすりを飲まないほうがよいといわれ、迷っています。このまま処方されるくすりを飲んでいて、症状は改善されるのでしょうか。ほかに効果的な治療法があったら教えてください。(服用薬:トフラニール、セパゾン、ベタマックスT、ルジオミール、レキソタン、チラメックス)

お答えします

子育てが終わったあとの安心感と脱力感などが引き金と推測される

ご質問からはいつ頃から具合が悪くなったのかはわかりませんが、比較的最近うつ的になったのだとすると、初老期うつ病ではないかと思います。
40代後半頃からは、男性も女性も多少身体機能が衰え、女性では月経が停止して閉経を迎えます。また、家庭的にも長い間生きがいであった子育てが終わり、子どもたちが成長して家庭からいなくなり夫婦2人だけになって、重荷を下ろした安心感と同時に生きる張り合いがなくなって、うつ病になることもあります。

不安を感じているならセカンドオピニオンを試みるのも一つの方法

相談者の場合は、ご主人がいるときや娘さんやお孫さんが自宅に来ているときには元気になるのですから、うつ病にしても比較的軽いほうでしょう。また現在、抗うつ薬(トフラニール、ルジオミールなど)と抗不安薬(セパゾン、レキソタン)、そのほかのくすりを飲んでいるので、うつが多少軽くなっているのかもしれません。
一人になると寂しくなったり、不安になったりするのはうつ病の症状の一つで、なんとなく自信がなくなり、気力が低下しているのです。
くすりをあまり飲まないようにとご主人がいわれるとのことですが、うつ病は気のもち方などだけでよくなるものではなく、薬物療法がもっとも大切ですから、元気になるまでは医師の指示にしたがってくすりを飲むことが大切です。くすりは元気になったらやめることができます。
うつ病のくすりはここにあげられているもののほかにもいくつかあります。それらが効かなくて現在の処方になっているのかもしれませんが、まだ試していないくすりがあれば試みる価値があると思います。くすりの使い方などは医師によって多少差があるので、もし現在の主治医で治りが悪いとお考えでしたら、いわゆるセカンドオピニオン(第2の意見)として、他の精神科医の意見を聞いてみるのもよいでしょう。

趣味をもち生きがいを見つけるのも一つの方法

趣味などがあれば、それに生きがいを見つけるようにし、また何かサークルにでも入って友人をつくるのもよいでしょう。趣味ということでなくてもたとえば老人デイケア施設でボランティアなどをしている方もいます。しかしこれらはうつ病がよくなってからの問題で、元気がないときに何か新しいことをしようとすると、精神的負担が増えてよけいに悪くなる恐れもあります。
ご主人を含めて周囲の方々には、うつ病は気のもち方でおこるのではなく病気なので、専門医の治療が必要で、処方されたくすりをきちんと飲むことが大切であることを理解していただきたいと思います。効果が感じられなかったり、副作用があったりするときには、遠慮なく主治医に報告、相談し、自分勝手にくすりをやめたり減らしたりしないことが大切です。

【監修】 大熊クリニック院長 大熊 輝雄(おおくま・てるお)
(出典:保健同人社 「暮しと健康 2005年11月号」)

 
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うつ病に関するお悩み:Q「家で一人になると不安感や脱力感に襲われる」