うつ病(うつ,鬱,鬱病)は誰にでもあり得えます。症状を理解し適確な診断と治療を。
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うつ病Q&A

うつ病に関するお悩みQ&A

質問 25歳・女性。2か月前に部署が異動になり、デスクワークから営業担当になりました。本来は人と接するのがあまり得意ではないので、毎日とてもストレスを感じています。倦怠感が激しく、日中も元気がでず、会社でも同僚から心配されるほどです。以前より生理痛もひどくなり、頭痛も頻繁におこるようになりました。

お答えします

うつが推測されるがまずは内科と婦人科へ受診を

倦怠感や頭痛、そして生理痛の悪化など、いろいろな症状がみられる一方で、職場にもなじめない状況が続き、たいへんおこまりのことと思います。
現在はうつ病の時代、といわれるくらいうつで悩む患者さんが多いために、2か月前に部署が異動、そして2週間くらい前からいろいろな症状が続いていて元気がでない、ということから、やはりストレスが原因でおこったうつを推測してしまいます。うつでは、抑うつ気分や無気力感といった精神症状だけではなく、頭痛や倦怠感などの身体症状が見られることも多いからです。

身体疾患が隠れている場合も

しかしそこには落とし穴があります。身体症状から考えれば、たとえば倦怠感は甲状腺疾患や糖尿病、頭痛は片頭痛や緊張性頭痛などの神経・筋疾患、生理痛は婦人科的疾患、というように、いろいろな身体疾患が疑われるからです。
そのために、最初からうつと決めつけてしまうと、そのような身体疾患が見逃されてしまった場合には、さらに症状が長引く結果がもたらされます。
さてそうしますと、何科を受診すればよいか、ということになりますが、おこまりの症状から考えれば、やはり初めは内科と婦人科ということになるでしょう。
また、ホームドクターとしてかかられているような、身近な内科系の診療施設でも同じような機能をはたしてくれるところがありますので、ご相談になるとよろしいでしょう。

心身をトータルに診る心療内科もおすすめ

また、心療内科という科が増えてきていますが、もともと内科の医師が心療内科という看板をだして診療している場合には、そこに最初からかかってみるという方法もあります。そこでは、内科的な疾患のスクリーニングだけではなく、身体的に異常がみられず、状況からみてうつが疑われる場合には、うつに対する治療が始められます。
一方、身体的な疾患が疑われた場合には、より専門的な医療機関を紹介することがあります。生理痛などの症状が強い場合には、もちろん婦人科へ紹介するということになるでしょう。
しかし、身体疾患でも抑うつ気分など、うつの精神症状をもたらす病気があります。膠原病、脳血管障害、肝炎インターフェロン治療中、ステロイド治療中、慢性疼痛、先ほどあげた糖尿病や甲状腺疾患などですが、その場合には、専門の医療機関と心療内科の両方で治療が進められる場合もあります。
そのほかにいろいろな医療機関をまわり、「異常ない」といわれてこまっている、というような場合は、「全人的医療」を心がけている心療内科の医師であれば相談にのってくれると思います。

【監修】 東急病院心療内科医長 伊藤 克人(いとう・かつひと)
(出典:保健同人社 「暮しと健康 2006年1月号」)

 
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うつ病に関するお悩み:Q「部署異動してから倦怠感がひどく、ほかにいくつも不調が」