うつ病(うつ,鬱,鬱病)は誰にでもあり得えます。症状を理解し適確な診断と治療を。
うつ病は誰にでもかかる可能性がある心の病。正しい知識でまず予防。周囲からもしっかりサポート!
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うつ病Q&A

うつ病に関するお悩みQ&A

質問 47歳・男性。喫煙しますが、飲酒はしません。ほぼ毎週末、テニスをやっています。最近疲労を強く感じるようになり、仕事が思ったようにこなせません。健康診断の結果で異常はなく、同年代の人たちと比べても体力的に劣っているということはないように思います。しかし確実に仕事に対する貪欲さもなくなり、やる気も落ちています。

お答えします

うつ病かどうかの判断が先決。専門科に受診を

これまでの自分と違って、疲労感が強く、仕事への意欲が減退して思ったようにこなせない、もっとエネルギッシュにすごしたいというお悩みですね。年齢を考えると、おそらく会社でも責任のある立場で働いておられるものと思います。
このように、仕事に対する気力低下が続き、一方で疲労感が強いのに健康診断では身体的な異常はみつからない、ということから考えなければいけないのは、うつ病かどうかを見分けることです。最近は軽症うつ病の患者さんが増加しています。
また、日本人の場合、一般人口の10%程度の人が生涯で1度はうつ病を体験する、といわれています。

好きな趣味が楽しめないならうつ病の疑い

さて、うつ病では、

  1. 抑うつ気分や気力の低下
  2. 物事に対する興味や喜びの消失
  3. 自分はだめ人間と考える無価値感や周囲に対して申し訳ないと考える自責感
  4. 一般的治療では治らない頭痛や疲労感などの身体症状

という症状がみられます。
ご質問の場合は、(1)と(4)がみられるようです。しかし、もしもテニスをやっていても楽しめない、やれば気が晴れると思って惰性でやっているだけ、ということであれば(2)もみられ、結局(1)(2)(4)の症状が少なくとも休日を含めて2週間以上続いていることになります。この場合にはいっそう軽いうつ病が疑われます。
さて、このような軽いうつ病は、いってみれば「心身の疲労状態」で、いろいろな心理的ストレスが引き金になっておこります。そして、治療としては、最近では、副作用の少ないSSRIやSNRIという種類の抗うつ薬が心療内科や精神科で使われます。また、十分な休養も必要になりますので、1〜2か月間は「今は軽いうつ病だから、がんばっても仕方がない」と仕事のペースを落としたり、休暇をとって十分に心身の疲労をとることが必要になります。

一生懸命やることに悩みは生じやすいもの

お悩みはもっぱら仕事に関係したことから発生しているようです。そこで、この機会にこれまでの生き方を振り返ってみて、自分の人生の力点を仕事に置きすぎていないかどうか、を考えてみましょう。ふつう、自分が大切に思って力を入れていることでおこったことが悩みにつながります。
そこで人生の力点を別のことに置き替えてみるのもよいでしょう。
これからは、趣味や家庭生活、仕事以外の人間関係などにも力点をおいた生活をする、そうすることで新たな展望が開けて、全体としてエネルギッシュな毎日になると思います。

【監修】 東急病院心療内科医長 伊藤 克人(いとう・かつひと)
(出典:保健同人社 「暮しと健康 2006年4月号」)

 
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うつ病に関するお悩み:Q「部署異動してから倦怠感がひどく、ほかにいくつも不調が」